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抑うつ状態とは、分かりやすく言えば「落ち込んでいる」状態です。まれに、当てはまらない方もいらっしゃいますが、人間誰しも、1週間、1ヶ月、1年間を通じて考えると調子が良くて何に対しても積極的に考えられるし、行動を起こすにも比較的、苦にならない時期と、そうでない時期とがあります。
また、色々な出来事がきっかけになって、抑うつ状態は起こります。身内やペットの死、仕事上の重大なトラブル等は、周りの人も比較的気がつきやすい原因ですが、ストレス社会の中で生きている私たちにとっては、日常的にも気分的にめいるような小さな事件が少なくありません
。
しかし、多くの方は、自力で、または、時間の経過にともなって、抑うつ状態から抜け出すことができます。
それが不可能な場合は、うつ病という病気の可能性があります。
冬季性うつ病、という病気が雪の多い地方で多くみられますが、この病気は、秋が深まり、木枯らしが吹いて、雪が降ってくると、ドーンと落ち込みの時期がやってきます。そして、雪が解けて春の日差しが強くなってくると、明るく普通の状態に戻れるという、気候と関係したうつ病です。
何だ冬だけ我慢すればいいのか、と思われがちですが、ただの抑うつ状態とうつ病の人とは、かなり状態が違います。
よく見られるうつ病の人の症状としては、
・何もやる気が起きない。(ひどくなると布団から出られない)
・いつも眠いような気がするけれども、実際には眠ることが出来ずに、不眠をう ったえる。
・自分の身の回りの世話が出来なくなる。 (整理整頓、衣服をかえる、女性なら化粧や髪の毛の手入れ)
・人と会って、話したりするのがおっくう。
などですが、うつ病がひどくなると、生きていることが面倒になったり、自分が世の中に存在する価値がまったくないような気分になって、自殺を試みることが多々あります。その点に関しては、特に周りの理解と介助が必要になってきます。
「死にたい」等と口にするようでしたら、急いで精神科医の所に連れていってあげてください。本人が自力で病院に行くことが出来ない場合もありますので。
なぜ、うつ病になるのか?
そのことについては、まだ解明されていないのですが、うつ病の人の脳の中では、普通の人に比べて神経伝達物質(アミンやセロトニンといった脳内の物質)が不足した状態にあることが分かってきています。したがって、その物質を強化したり補ったりする薬を飲むと、症状が改善され始めるのです。
うつ病の人は、落ち込んだり、死にたくなったり、泣けてきたり・・・どうしても「自分の性格が悪いのだ」とか、周囲の人も「頑張りが足りないのだ」とか、性格的なことのほうに目が行って、カウンセリングを受けさせようと考える人が多いようです。しかし、
うつ病と診断されたら「まずは薬による治療が始まる」ということを覚えていてください。
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