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 不安は、もっとも多い精神症状であるとともに、人の心的生活の質を著しく損ねる重要な症状です。

 日常的に発生する不安は、単純に原因となる問題が解決すれば、解消するものがほとんどです。嫌なタイプのイベント、例えば仕事の期日、試験、借金の支払日などですが、期限が迫ってきたときに不安や焦燥感はおこり、通常の性格であれば自分で自分に言い聞かせ、何とか落ち着いてしのいでいけるものです。

 しかし、カウンセラーや精神科医が必要になるほどの不安や不安神経症の場合には持続的な強い不安がなかなか消えず生活の喜びや人生の生き甲斐まで傷つけてしまうことがあります。

 長期的な根強い不安は、その人の元々の性格や気質とつながっていることが多いものです。抗不安剤(精神安定剤)というものを必要に応じて処方しますが、その人の性格、臆病や神経質といったものが変えられるわけではありません。

 生まれ持った性格は受け入れて、賢く対応した方がよく、元々の性格を無理に変えようなどという不必要な葛藤で精力を浪費したりしない方が良いように思われます。

 ちょっとしたことで不安に駆られたり、臆病風にとりつかれることは、恥ではないのです。